日本・ナミビア・UNDPの三者協力プロジェクト:電子バウチャー・システムの開始式

令和4年2月7日

                                                                                                                    
                                                                                       (左から)バティア当地UNDP代表、シュレットヴァイン農業・水・土地改革大臣、原田大使


令和4年2月7日、原田大使は、シュレットヴァイン農業・水・土地改革大臣、シウェダ同副大臣、バティア当地UNDP代表とともに、日本・UNDP・ナミビアの三者協力プロジェクト「「より良い復興(Build Back Better)プログラムを通じた非常事態及び疾病関連ショックからの復興に向けたナミビアの食糧システム強化」において活用される電子バウチャー・システム(E-Voucher System)の開始式に出席しました。
 
本プロジェクトでは、都市部の食料安全保障強化及び小規模農民支援のため、4州において都市郊外に新たに農園を設立しました。その農園においては、計40名の小規模農民(園芸作物・養鶏)に補助金を支給し、農産品生産に従事していただいていますが、その補助金は、従来型の紙製の商品引換券に代えて、日本電気株式会社(NEC)子会社であるNEC XON Systems Namibia社が提供する電子式バウチャーを使用して支給しています。
 
 プロジェクトに参加する農業従事者には、補助金が電子的に記録されたカード(電子バウチャー)が交付され、同カードをプロジェクト加盟店舗に提示することで農業に必要な種子や農具等が購入可能となります。電子バウチャーを採用することにより、従来式の補助金交付システム(紙製の商品引換券)と比較してコストの削減や支援の確実化が見込まれます。開始式において出席者からは、将来的にナミビア政府による他の小規模農民の援助スキームにも電子システムを活用し、支援を効率化することへの期待が示されました。